2004-08-29 ぷよぷよフィーバー長野NASA大会結果
ぷよぷよフィーバー長野NASA大会


2004年8月29日ぷよぷよフィーバー大会終了しました!

優勝:えすっち(アルル)
準優勝:さる山天国(リデル)
3位:SANA(ラフィーナ)
4位:セリス(カーバンクル)


おめでとうございますー。

トーナメント表はこちらです。




動画公開中 !(終了しました)

・決勝戦(1P さる山天国(リデル) vs 2P えすっち(アルル)) 6分20秒 7M
・3回戦第4試合(1P じゅん(アルル) vs 2P SANA(ラフィーナ)) 8分59秒 12M
・3回戦第3試合(1P えすっち(アルル) vs 2P はいな(リデル)) 5分5秒 6M
・2回戦第3試合(1P 誤爆マニア-mk2(アコール先生) vs 2P あき(クルーク)) 8分27秒 12M

 重いので注意 !
 環境によっては見ることのできない方がいるみたいです。すみません。いったん右クリックから「ファイルに保存」して、Windows Media PlayerやRealOne playerなどで開けば見ることができるかもしれません。
 VIDEOは XviD MPEG-4 で、AUDIOは MP3で作ってます。

以降、詳細レポート報告です。


 2004年8月29日、第1回長野大会が無事開催されました。プレイヤーは、新潟2名・神奈川4名・京都1名・兵庫1名・三重1名・長野9名、と半分が県外で、遠征者あってこその大会という感じになりました。遠くからおいでの方どうもありがとうございました。

 長野にも友達が友達を呼ぶようにして少しずつプレイヤーが増えてきています、しかし残念ながら現役のぷよ通プレイヤーはいませんし、またかーくんやユウちゃんといういわゆるフィーバーキャラもようやく出てきたばかりで、アルルやかーくんに対してほとんど免疫がありません。一方遠征組はアルル・ラフィーナ・クルークという大連鎖タイプが目立ち、ユウちゃん・かーくんはむしろ少数派で、恐らく戦いは自力大連鎖が主体になるだろうと思われました。優勝予想ではじゅんさんやSANAさんの名前が挙がっていました。

 トーナメント表ができあがると、左側がほぼ長野勢・右側がほぼ遠征組というやや偏った組み合わせになりました。特に右下ブロックは優勝候補のじゅんさん・SANAさん両方とも入り、他のプレイヤーも決してあなどれないという最も厳しいグループです。


1回戦
 誤爆マニア-mk2さん 対 あきさん は1回戦最も熱い勝負になりました。
「誤爆をミスってはいけません」と語る誤爆マニア-mk2さん。
「クルークはフィーバーキャラです」と語るあきさん。
 言葉からわかる通り両者とも泥試合に強く、しかも連鎖勝負もイケます。
 誤爆マニア-mk2さんは激戦の新宿大会で決勝ラウンドに勝ち残っており勢いを維持しています。一方あきさんは相手の実力を吸い取るかのように強い相手には滅法強くなるタイプ。1本目は一方的全消しでクルークが取り、2本目はクルークの牽制にアコール先生が合わせて本命発火して勝ちきり、勝負は3本目にもつれ込みました。
 3本目はクルークが折り返しているところにアコール先生が6連鎖を打ち、クルークが本命発火をあきらめ2連続フィーバーへ入ります。アコール先生も通常連鎖でおじゃまぷよを追加しますが僅かに足りず、泥試合のフィーバー合戦に入りました。誤爆マニア-mk2さんはフィーバー研究の盛んな向ヶ丘遊園のテクモピアで研鑽を積んでおり、あきさんは名古屋への度重なる遠征で何度もフィーバー合戦をくぐりぬけてきています。単発つぶしのチェックが毎回入るような熱い攻防が続き、最後はアコール先生がギリギリで返ってきたおじゃまぷよに対応を誤り、クルークの勝ちとなります。
 左下ブロックは誤爆マニア-mk2さんが唯一の遠征組であったため、これで長野勢のベスト4進出が決定しました。

 えすっちさんとげろりっさんはせっかく遠征していただいたのに1回戦で新潟同士当たることになってしまいました。
 えすっちさんはぷよ通派のアルルプレイヤーで、フィーバーになれば終わるしかない、との覚悟で連鎖数重視で素早く組み上げて行きます。げろりっさんは大連鎖レート最強のクルークで組んで対抗しますが10連鎖以上になるとさすがにアルル有利か、えすっちさんの先攻発火を返すことができません。
 「アルルで戦うのは常にこめかみに銃口を当てられているような気分」と高い緊張感を維持しつつ、えすっちさんまず快勝です。

 じゅんさんとたくいさんは共にアルル、階段折り返しを主戦法とする似たタイプです。たくいさんは2ぷよで鍛えていて、リアルでも全国行脚して経験を積んでいるモチベーションの高い急成長株。一方じゅんさんはX-BANDから通信対戦をやっていたいわば先輩格。ここはじゅんさんが2本とも連鎖量で上回り勝ちます。


2回戦第一試合
 K・Hさんは1回戦T・Yさんとの地元対決を微ミスありながらもスピード差で押し切って勝利。波に乗るとかなり強いんですがミスがやや多く、ある意味予測のつかないプレイヤーです。さる山天国さんはNASA常連のおいちゃんさんを慎重な戦いで破り2回戦進出。ユウちゃんで行こうかリデルで行こうか最後まで迷っていましたが、しっかりリデルで1回戦突破し、ちょっと落ち着いたようです。
 1本目はユウちゃんが速攻を仕掛け上手くフィーバー戦へ持ち込み有利な展開となります。しかし2回目のフィーバーで痛い発火ミスがありそれが遠因となってツモ数が足りなくなってしまいます。2本目はリデルの6連鎖を利用してユウちゃんがフィーバーに入りリデルとしては嫌な展開。しかしユウちゃんに相殺ミスがあり、その後1本目とほとんど同じフィーバーミスをやってしまいます。ユウちゃんは痛い星を落としてしまいました。

2回戦第二試合
 セリスさんは怒羅悪さん・ハチャさんと身内対決を勝ち上がってきました。かーくん転向から間もないのですが、フィーバーに強く、連鎖でも揺さぶりがありいい感じのかーくんになってきています。あきさんは1回戦で激戦を制し、ここで身内対決となりややテンション不足の様子。元々波の大きいタイプなのでどうなるか。
 1本目はクルークにフィーバーの発火ミス発生、そこから挽回をはかりますが届きません。2本目かーくんに非常にいい形で一方的全消しが入ります。あっさり負けるわけにはいかないクルークはギリギリ上部で粘る形から辛うじてフィーバー入りし、慎重に進めるかーくんに少しずつ追いつきなんとか逆転勝利をあげます。
 3本目、かーくんの速攻を返せずクルークはフィーバーへ入ります。ここでよもやのフィーバーミス発生、これが致命傷となってしまいセリスさんが準決勝へ進みました。

2回戦第三試合
 僕(はいな)は、1回戦で◆PUYO2v61AQの中の人さん(実はMushimaruさん)とのいわばベテラン対決に辛勝し、えすっちさんのアルルと対戦することになりました。
 僕はリデルで中央スタートで組んでいて、これはアルルへの速攻とかーくんから食らう速攻対策のつもりです。なのでリデル的にツモが良ければ速攻行くつもりだったのですがあいにくそうはならず、組み合う展開になってしまいます。
 結局1本目はアルルに先に牽制を打たれてしまい、2本目は後出しなのに連鎖数負けしてしまいます。えすっちさんのアルルが止まりません。

2回戦第四試合
 SANAさんはフィーバーを巧みに使いXYZさんを倒し、自力連鎖でちのさんを倒し、バランス良い強さを発揮して勝ち上がってきました。じゅんさんとの対決は本命対決、注目度大の戦いとなりました。
 1本目はラフィーナに潰されたアルルがなんとか掘り返して発火し、そこからフィーバー勝負となります。じゅんさんは相殺にも積極的に自力連鎖を使っておじゃまぷよを返し、徐々にラフィーナを追い詰めます。やむなく不十分な形でフィーバーに入ったSANAさんをフィーバーを崩しての2連鎖でつぶし、じゅんさんが1本取ります。
 2本目は大連鎖の組み合いとなり、SANAラフィーナが不定形を先攻発火。まだ上部に余裕があり見切りにくい形でしたが、これが実に鮮やかな12連鎖全消しでした。アルルは連鎖数を見誤ったのかあっさりと11連鎖を発火して打ち負けてしまいます。
 3本目もラフィーナ先攻12連鎖発火。アルルはツモ的に連鎖を十分伸ばすことができず11連鎖ダブルとなり岩ぷよ3つ分打ち負けます。12連鎖同士だとラフィーナはアルルより岩ぷよ2つ分多く降らせることができます。大連鎖キャラの良さが見事に生きた形でSANAさんが準決勝へ進みました。またじゅんさんのアルルは、ぷよ通ではなく、ぷよぷよフィーバーで戦うために進化したアルルのようで、アルルの可能性を感じさせてくれるものでした。

準決勝第一試合
 さる山天国さんはここまで名古屋・神奈川を転戦してきており、さすがに疲れが見えてきています。セリスさんは長野エースのあきさんを倒した勢いでこのまま行きたいところです。
 1本目、リデルはかーくん速攻を警戒していたはずなのに発火色を引けずもろ食らいしてしまいます。2本目もリデルはかなり危ない展開からなんとかフィーバー入りし、逆転勝ち確定、と思いきや伸ばしすぎたところにおじゃまが1こだけ降ってきて絶体絶命のピンチに、ここで回し合いが起これば勝負はわかりませんでしたが、かーくんが4つ組みぷよを引いてしまい回せず終了。
 3本目もかーくんは速攻からフィーバー合戦に持ち込みます。合戦が長引くと徐々に辛くなるリデル……。最後はツモが足りません。
 4本目は乱戦狙いのかーくん速攻を打ち返してリデル勝利。
 5本目はかーくん速攻決まるもフィーバーミスがありリデル辛勝。実に辛い戦いでしたがさる山天国さんが決勝へ進みました。

準決勝第二試合
 えすっちさんはここまで快進撃、こめかみに銃口を当てられているような緊張感はまだ維持されています。一方SANAさんはここまですでに3戦、じゅんさんとの死闘もあり消耗しているのかいつものスピードが出ていません。
 1本目はお互い潰しが入りおじゃまぷよを抱えた形でなかなか十分な連鎖の形になりません。結局両方ともフィーバー入りするのですがアルルのフィーバーで発生したおじゃまぷよをラフィーナが相殺もせずあっさり食らってしまいます。疲れが出ているのか。
 2本目はラフィーナの小さな牽制をアルルが食らいつつ伸ばして発火、やや打ち勝った状態で先にフィーバー入りします。フィーバーゲージが6溜まっていたラフィーナはフィーバーに入るしかなくなり、フィーバー中に潰されてしまいます。
 3本目は組み合いとなりアルルが11連鎖ダブルを先攻発火、ラフィーナは十分伸ばせず発火できずに終わり、えすっちさんが決勝へ進みました。

三位決定戦
 今回長野勢のトップとなったセリスさんと、百戦錬磨のSANAさんとの対戦。ややかーくんに免疫のない長野勢と違い、SANAさんは十分かーくんを知っています。とはいえ疲れ気味のSANAさんは1本目後出しでフィーバーに入ってしまいます。しかしここで2回発火ぷよを引く幸運があり、つぶされずに1本目勝利します。
 2本目もかーくんの速攻は決まりますが、掘りつつ回復しラフィーナは大連鎖を作ります。
 3本目はラフィーナが大連鎖を組みかけているタイミングでかーくんの連鎖が来ましたが、ラフィーナはフィーバーに入ってしのぎ、かーくんがフィーバー入りした瞬間に本命発火、フィーバーを完全に打ち返してSANAさんが三位となりました。

決勝戦
 8月29日、夏の終わり。大会も始まって2時間、勝ち残っているのは二人だけ。はるばる長野まで来た人、転戦を重ねてきた人、みんな心地好い疲れとわずかな寂しさを感じつつ、決勝戦が始まります。
 名古屋→神奈川→長野といちばん長い旅を続けていたさる山天国さんは、このとき夏の終わりにのみこまれつつありました。
 ぷよぷよフィーバーが出てからまだ一年足らず、3つぷよ・4つぷよで複雑化した組みはまだ明確な形を取っておらず、ちょっとした疲れやコンディションの違いで簡単に崩れてしまいます。1本目リデルはこれまであまり使わなかった階段連鎖を組んでしまい、これまでのアルル技術で連鎖を伸ばしたえすっちさんに圧倒されます。
 えすっちさんは一貫して手慣れたアルルの技術で、連鎖力重視で組んでいました。常に背水の陣を取り、気魄を充実させます。2本目もほぼ一直線に12連鎖を組み、先攻発火で勝利します。
 3本目、リデルはまたも階段折り返しへ行き、じっくりとした戦いを選択します。アルルも階段となり、リデルは配ぷよ数の差を生かした牽制で有利な局面を作り出します。しかし、ここまであまり階段を使ってこなかったことで錯覚が起きたのか、リデルの連鎖にミスが生じ、アルルの連鎖が返りません。
 最後まで走りきったえすっちさんが、1回戦から決勝まで全てストレート、ほとんど先攻発火という内容で優勝となりました。
 おめでとうございます。


 全力で駆け抜けるアルルを、誰も止められませんでした。いわゆる大連鎖キャラの連鎖テクニックがアルルに追いつくにはまだ、もう少し、時間がかかるような気がします。しかしもうフィーバーキャラでも10連鎖以上を見せながら催促や潰しを駆使する戦いが見られるようになってきています。
 まだ正式に発表しておりませんが、次回大会は10月10日を予定しています。みなさんふるってご参加ください。

 それでは、ご参加くださったみなさま、金沢さんはじめ店員の方々、どうもありがとうございました。今後ともよろしくおねがいいたします。


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