ども! ルィノです☆ ここでは、タリアでよく使われていることわざを紹介します。なんか国語の先生みたくてすみません。
 ちょっと字だけでさみしいんで、落描き入れときました(→)。本文との関係はありませんです。

「イカダに乗る」
 だいたい、「のるかそるか」「大バクチを打つ」という意味よ。
 タリアて言っても小さい町だから、若い人はどうしてもウラノン行きたがるのね。でも金がないから、そのへんの木を勝手に切り倒してイカダを作って、川の流れにそってウラノンまで行って、イカダの木を売り払って当座の金にする、てことが一時期流行ったらしいの。
 イカダだから、行ったっきり戻ってこれないの。たまに大成功する人もいるらしいけど、いきだおれる人も多いと思う。勝手に木を切るのも犯罪だから、成功しても帰って来にくいしね。
 今でも、正当に木を切ってイカダを組んで、バクチ同然にウラノン行く人はいるわ。これで帰ってきたらヒーローなんだけどな。
用法→「皇帝に直談判するんだって? そんなイカダに乗るようなことはやめとけよ」

「イリディアに荷運びさせて伝令に出る」
 「仕事の分担が間違ってる」という意味ね。ほんとにしょっちゅう使うから、「それ荷運びだよ」ぐらいの言い回しでも通じる。
 あ、念のために、イリディアてのはこの世界での「妖精さん」のことよ。
用法→「これ、ラリアン君にまとめさせるの? それ荷運びだよ」

「イリディアの約束」
 イリディアは、けっこう義理堅く約束守る。人族との信頼関係に心くだいてきたんだから、約束違えるようなことはしないよ。
 だけど、結局マイペースなヤツばかりだから、「何かする」て約束しても、いつするかは全然わからなかったりする。だから、このことわざの意味は「気長に待つべき」てこと。
 イリディア関連のことわざは結構たくさんあるから、そのうちまとめて紹介するよ(←まさに「イリディアの約束」)。
用法→「頼んでた弓、まだ出来上がらないらしいんだけど、イリディアの約束なんかな〜」

「隣の部屋には歩け」
 これは、魔法使い専用のことわざ、というか格言ね。正確には「隣の部屋には歩け、火をつけるなら火打ち石を使え」となるわ。
 「なんでも魔法に頼るんじゃない」という意味。だけど確かに、隣の部屋へ行くのに空中浮遊使う馬鹿はいないし、火の呪文を引っ張りだして、精神集中して呪文に力吹き込むのは、火打ち石使うのよりはるかに面倒くさい。
 魔法は、やはり魔法でしかできないことにしか使えないと思う。基本的に面倒なもんなんだしね。
用法→「井戸汲みなんて人力で十分じゃない、あんた隣の部屋行くのに魔法使う気?」