(Fournyさん(さかな王子) vs ひささん(アルル))
 ひささん vs Fournyさんは、僕はかなり面白い組み合わせだと思っていた。ひささんは通屈指の階段折り返し使いだがフィーバー独自の戦法にはあまり興味がない、一方Fournyさんは速攻主体にフィーバーの戦術を追求するプレイヤーである。
 階段折り返し戦法はフィーバーになってやや復権したようだ。通では不定形の柔軟性に劣ると思われがちだったが、潰しにくく大連鎖勝負になりやすいフィーバーでは階段折り返しの価値はけっこう高い。ハイレベルな階段折り返しにフィーバーの速攻戦法がどれほど通用するのか見たかったのだけど、1回戦のひささんは何か様子がおかしかった。どうもあまりぷよが見えていない様子だった。

 1戦目、アルルは折り返し部を急がない組み方で、さかな王子の5ダブを簡単に食らってしまう。さかな王子は全消しで追い打ちして先勝した。
 2戦目、アルルはまたしても速攻を警戒していない感じで組んでいく。たださかな王子は発火のチャンスを逃してしまいアルルに折り返しを完成される。さかなの7連をアルルが9連で返して勝利。
 3戦目、アルルは比較的スキのない折り返しをしている。しかしあまり安全を確認せず2段折り返しに組み換えたりしていて危なっかしく、いつものひささんの調子ではない。さかな王子から5連鎖が来るがアルルは8連鎖の発火ぷよを間に合わせた。なのに何の錯覚かアルルがこれを発火ミスし、フィーバー逃げせざるを得なくなる。このときさかな王子はかなりいい形で普通に伸ばして発火していれば勝ちだったが、これができずに潰れてしまう。

 結果として、あまり芳しくない試合内容となってしまった。ひささんの乱調でFournyさんも十分勝機があったが、Fournyさんの速攻もふだんの鋭さが感じられなかった。大会1回戦ではよくこういうことが起こる。

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