(あきさん(クルーク) vs ひささん(アルル))
 ぷよぷよの組み方には個性が出る。たとえ初中級者でも「階段折り返しはできるがつぶしに弱い」「速攻はできるが折り返しが遅い」などはプレイヤーの個性で、その人がいままで何を考えてどんなぷよぷよをやってきたのかそのまま現れている。しかし通は戦法が究まり上級者はほとんど不定形となりマニアックな部分でしか個性を感じにくくなっている。
 ひささんは階段積みで、多彩な右折り返し・つぶしへの耐久力・連鎖尾兼催促の多様性を持ち、通には珍しくわかりやすい個性を確立させている。
 一方フィーバーでは、キャラクターを選ぶところから個性が強く出る。あきさんはいわゆるキャラ萌えでクルークを選んでいるらしいが、大連鎖だけでなくフィーバー絡みの長期戦でも実力を発揮し、クルークの中でも個性が際立っている。
 個性的なプレイヤー同士の戦いは面白い。ただこの組み合わせはどうもあきさんの方に少し苦手意識があるらしい。

 1戦目、お互いじっくり派なので序盤はあまり動かずに組み合う展開、アルルは4連鎖の催促を作りに行くがクルークは構わず伸ばして先行発火。これにアルルは作った4連鎖を合わせてしまう。クルーク11連鎖は65000点あり、アルルは8トリを返すのがやっとでクルークの勝ちとなる。
 2戦目、催促の送り合いからクルークは意図的に本命8ダブを発火。アルルは10連鎖を間に合わせてフィーバー入りした。通なら勝負がついてるところだが、あきさんのクルークはここからのフィーバー勝負がかなり強い。クルークのフィーバーが終わった時点で小予告ぷよ1つ残っただけのほぼ完全相殺となる。アルルの追い打ち連鎖も乱れていて、クルークは2回目のフィーバーに向けて画面上にぷよを溜めていく。しかしここで気が切れたのかクルークに小さな相殺ミスがあり、アルルの5連鎖に相殺が追いつかず星を落とした。
 3戦目は2戦目からの流れなのかクルークに小さなミスが出ている。ひささんのアルルも本調子ではなさそうだがギリギリで3連鎖催促を送り、その後クルークをフィーバーへ追い込むことに成功、本命発火して勝った。

 ひささんはフィーバーの戦い方にいろいろ苦慮している様子だが、自分の通での戦法をいちばん生かせる方法として、相手をフィーバーへ追い込んで本命発火するという勝ちパターンを見いだした。通派のアルルも少しずつフィーバー的な戦い方を取り入れるようになってきている。

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