1戦目、配ぷよは●●・●○型で大ぷよを利用して折り返しを組みやすいパターンだ。リデルは階段折り返しを問題なく完成させた。骨。さんのアルルは形のいい挟み込みを崩して潰し気味に4連鎖催促を送るがリデルは8連鎖を間に合わせて勝った。
2戦目、配ぷよはまたしても●●・●○型だった。これをリデルはあえてGTR狙いで置いていく。結果としてリデルは全消しを取り逃し、一方的全消しをしたアルルがリデルにおじゃまぷよを降らせ、そのまま逃げきった。
3戦目はGTRを作りやすい配ぷよでリデルはきれいにGTRを組んで催促を先攻した。アルルに打たせて後発で連鎖を発火したがこれが途中で止まってしまい、勝負は決まってはいなかったが、リデルは戦意喪失気味に負けた。
2戦目、リデルはなぜ階段折り返しに行かなかったのか? 1戦目の様子から速攻を警戒したとか、もともとGTRが得意だからとか、合理的な理由は考えられるだろう。しかし大会において1戦目勝ったパターンをあえて避けるのは不思議だ。本人に聞いてないので推測にすぎないのだけど、僕には「同じことをやりたくない」という性格がついそうさせたかのように見えた。それはつまり「どんどん新しいことをやりたい」という性格だ。
リデルを選ぶあたりも、しかも緻密にフィーバーモードの研究をしているあたりも、おさるさん独特の進取の気性が働いているように見える。
服部さん、T・Kさん(かめちゃん)はいろんな戦法や連鎖を自分で考え出して強くなったプレイヤーだ。彼らがアルル以外のキャラクターでプレイしているのは、自分でいろいろ考え出すのが好きで、あらゆる可能性を探ることの大切さを知っているから、という理由が大きいように思える。今オンラインで勝っている人は、アルルの戦い方をフィーバー的に微調整している人が多いが、新しいことをやるという意味ではフィーバーキャラを使って戦う方がずっとアグレッシブだ。可能性を探ることが強さに直結するかどうかはわからないが、どの世界でも頂点に立つ人は、間違いなく自分でいろんなことを工夫し、考えている人から出現するのだ。
おさるさんも非常にアグレッシブで、今後も目が離せない存在だ。ただ大会ではちょっと裏目に出てしまった。結果だけ見れば「魔が差した」という感じだ。
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