女剣士が気まぐれに助けた少女は、自分の小国を救うため身を挺して援軍を呼ぼうとする健気な王女だった。女剣士は小国に身を投じ、剣技と知謀により大国を撃退し王女の国を救った。さまざまな技を国の兵へ伝え、小国は小さいながら豊かで、どこからの暴力にも負けないしたたかな良い国となった。 すべてが整えられたと思われたその日、女剣士はそっと旅立った。ただ一人王女が察し、雨の中を懸命に追いかけた。国境近くの小道で、ついに追いつき、王女は言った。「なぜ行くのですか? せっかくあなたのおかげで全てが上手くいこうとしているというのに」。女剣士は答えた「わたしにできることはもうないだろう、あなたは帰って自分にしかできないことをやらないとならない」。 古い絵なんですが、今こういう絵が描けるかどうか逆に自信がナイ。