Phase 2 妖精流転の地

イファ:ここに西暦1991年発行の情報わんさかおもしろまっぷ奥会津という本があるのだけどー
ルィノ:センスのねえミニコミ誌にありがちなタイトルだ
イファ:黙って聴きたまい
ルィノ:宿で1200円で買ったが、商工会議所ではタダ配りしてた本だ
イファ:いらんこと言うなー、奥会津に行く人にはマストアイテムだ これ見ると妖精美術館のなかった当時、すでに沼沢湖が妖精の棲み家と呼ばれてたことがわかってフシギなのよ
ルィノ:ほんとだ、祭りの日には遠くイギリスからも妖精が来るって書いてある モノズキがいるもんだネ
イファ:オマエモナー

イファ:此処が、井村君江妖精美術館でございます わざわざ、早朝に行って写真撮ってます
ルィノ:まだ開く前からな
イファ:本気で開館時間になっても人いないし 門は開いてたから勝手に中入ったら閉じ込められるしー
ルィノ:かなりキケンですな 出禁一歩手前 むしろ出場禁止
イファ:妖精? 何だそりゃ? おらにはわがらねえ と言いたげなめんどくさげな受け付けのおっちゃんが好印象

イファ:中は撮影・スケッチ禁止なんで、パンフレットをスキャンしてみました
ルィノ:このような雰囲気の良い一角があるんですヨ
イファ:天野先生のステンドグラスもあるし、この空気を感じ取るところなのですね
ルィノ:つーかあんた絵見てないやろ
イファ:うん、全然
ルィノ:なんで一時間半もいたの?
イファ:ここのソファでうたたねしてましたー だけど、いっこだけとんでもないモノが展示されてたよん
ルィノ:なに?
イファ:木冷川(むくれがわ)にかける橋の欄干につける妖精さんのブロンズ像が4体 天野先生作 つけるまではココに展示だって
ルィノ:わお
イファ:かなりドキドキするようなステキなものなのよ もし橋ができたら絶対また行く!
ルィノ:今回木冷川がノーチェックだったのが致命的失敗だったネ
イファ:もう頭の中は木冷川のことでほとんど一杯 およそ95%くらい
ルィノ:残りの5%は?
イファ:消費税

ルィノ:しかぁし、驚愕の妖精関連ロケーションはココだけではないのだヨ
イファ:むしろびっくり、あなたを妖精にする流転のフォーメーションが今ココに!!

イファ:読めば読むほど味のある文ですねー こっからスタートしてぐるっと回ってここがゴール ウロボロスの輪のようですねー
ルィノ:まさに流転! 今はじめてこのphaseのタイトルの意味わかったヨ

イファ:「妖精の国」の時間は、人間世界よりもはるかに 速いスピードで過ぎていきます。だって
ルィノ:大ネタだ!
イファ:設備のガタツキが結構怖いけど、右側は遊べたよん 左の方は試してないー
ルィノ:飛んだんかい!

イファ:森のようせいさん発見
ルィノ:ううう……つっこみどころ満載

イファ:えーと、〈怪物、魔女、巨人のフェアリー〉で最も有名なものは、〈龍〉と〈巨大昆虫〉です。ここ沼沢湖にも大蛇伝説がありますが、フェアリーの一種かも知れません。だそうです
ルィノ:クライマックスにふさわしい大ネタだ
イファ:ヒトを妖精にする運命反転装置だね
ルィノ:ここをくぐるとメビウスの輪効果で4次元とつながり、あなたのオモテとウラがいれかわって内臓むきだしになりマス
イファ:あと、オトコノコがオンナノコになるといいます

イファ:雪害等でいたる所破損しています。
ルィノ:わーい
イファ:てゆぅことで、ガキは無用 your own riskで遊んでください
ルィノ:腕の2、3本は気にしない方向で
イファ:3本って……
ルィノ:祭りにゃあケガ人がつきもんデス むしろあわいの世界を近づけるためにキケンはマストなのデス
イファ:この看板いちまいでドキドキ感は100倍に!

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