
気がつくと、惣山へ落ちる夕日を浴び、再び見知った道へ帰って来ている。
長い夢を見たあとのように、何も思い出せない。
ただ胸の芯に暖かな感触が残っていて、何かが変わったような気がする。
胸の奥を触れれば。
妖精たちを感じる。
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妖精の小径どうだった? |
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最初から雑草生えててかなり不安になるよね |
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わたしは最初の檜林が好きです!
実はフェアリーリング見つけちゃいました! |
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そこを抜けたところはブナ林でした。蔓草が絡み合い、立ち枯れている木もあって少し怖いところです |
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その後、もう誰も使ってない休憩所があって、雑草で道が埋まってしまってたね。ヒトがあそこを越えれば、運命が変わって妖精になるんだと思ったよ |
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抜けたところに不思議な看板があって、少し行くとアスレチックコースの残骸に出会った |
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小径そのものも、もう消えかかっていた。いろんなものが自然へ還っていくようだった |
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ずっと夕日が照らしててきれいでした! |
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そだね、ほんとにきれいな小径だったね |
妖精の小径を通りすぎて来た者は、身体中に光の粉がまとわりついて、もうヒトよりずいぶんと妖精の方に近いのだ。
それはすぐには何もわからなくても、心深く沈んで、いずれはいろんなものが変わってゆく。
L'estate〜妖精の導く先へ。
2003.10.11-13 in Kaneyama "Fairy Town"